名詞の特徴
名詞とは
ここからは、文章の要素である品詞について、細かく見ていきます。品詞には8種類あることは先に説明しましたが、今回は、8品詞の中の一つである名詞についてより深く理解していきます。名詞とは、文章のなかで、主語や目的語や補語などになっている品詞の一つで、人やモノ、概念などの名称や、物質や観念を表す語句などを示します。
名詞と動詞を軽く比較してみる
名詞は、主語や目的語、補語などの形で文中に表されている重要な品詞です。名詞とゆう名前が示す通り、基本的にはもの、人、概念などの名称を表す単語です。一方、動詞は文中で述語として、主語である人やモノなどの名詞の状態や動作を表します。通常名詞が動詞のように述語に成ったりはしません。しかしながら、名詞と思っている単語が、同じつづりでありながらそのまま、動詞として使用されて述語になっている場合や、逆に動詞と思われる単語が名詞のように扱われている場合もあります。このような場合、単語を見ただけで一概に名詞や動詞を断定することができないので、注意が必要です。同じ語が名詞と動詞のどちらにも成りえる単語は以外と多くあります。また、あまり語られることがありませんが、非常に細かい決まりごとが成立しているのが興味深いところです。それでは、これから名詞と動詞の関係と決まり事についてまとめていきます。
名詞と動詞の比較で見えてくる名詞と動詞の5つの関係
1 綴り、発音、アクセントまで全く同じ語で、動詞と名詞どちらにも使われる単語がある
感覚動詞・知覚動詞が目的語となる場合
動詞のところでさらに説明しますが、ある一部の動詞(感覚動詞)が、have,take,get,give,makeなどの目的語となるときに、一般的に動詞とみなされている単語に、通常名詞にしかつけることが出ない冠詞、a,an,theなどが付いていたり、形容詞がついている場合があります。これらは、動詞と名詞が同じ単語で示される例です。
例)Let’s have a look.
例)I had a good sleep.
その他
そのほかにも、動詞と同じ形でそのまま主語になる場合(walkなど)や、そのまま他の一般動詞の目的語となっている場合(move,stayなど)、のように多数の凡例があります。study 屋 workなどの単語は、一見動詞と思われる単語でも、実は名詞でもある場合は多く。単語を見ただけでそれが名詞なのか、あるいは、動詞なのかの判断はさけて、他の語句との関連によって判断しなければなりません。
2 動詞と名詞が同じ綴りで同一の単語だが発音が違う語
use
「use」は名詞では「使用」の意味を持ちますが、動詞としては「使う」などとゆう意味になります。「use」の場合は、その発音にも違いがみられ、名詞の場合は「ユース」ですが、動詞になると、「ユーズ」と語尾が濁って発音されます。余談になりますが、「refuse」や「abuse」「diffuse」などの、—-useで終わる単語の場合、同様に、たいていのケースで発音の語尾が濁って動詞を表します。
3 名詞と動詞が同じ綴りでアクセントが異なる場合「名前動後の法則」って何?
名前動後の法則
名詞と動詞が同じつづりで表される同じ単語でも、動詞として用いられる場合と、名詞として用いられる場合で、アクセントの位置が変わってしまう単語があります。excuse,export,produce,present,record,subject,import,などたくさんの例があげられます。名詞と動詞が同じ語でアクセントが違う場合を、一般的には、一部例外を除いて、「名前動後(めいぜんどうご)の法則」と呼んでいます。これは名詞の場合アクセントが前で、動詞になるとアクセントが後ろになる単語の法則を示しています。一部例外を除きと書きましたが、「comfort」や「report」などがその例で、動詞の場合も名詞の場合もアクセントが変わらない単語もいくつか存在しています。蛇足になりますが「名前動後の法則」の反対の「名後動前」の単語は存在していません。必ず「名前動後」か、あるいはアクセントが変わらないかのどちらかになります。
4 よく似た綴りで名詞と動詞の違いを表す単語
語尾のつづりに法則的な違いがある単語
英語には似通った単語で動詞と名詞の違いを表現している単語が意外とあります。それらの多くは、単語自体がよく似ていますが。語尾が若干違っているものが多く、receipt|receive,や advice|advise , device|deviseなどがその例です。これらの単語には、語尾の綴り方に一定の法則を見出すことができ、発音は違います。
5 名詞と動詞に関連性がうかがえるが、規則的に別の形の名詞に変化して利用される語
ある条件下で一定の法則に沿って特別な名詞形を持つ動詞
この内容は、後に動詞の項目で詳しく理解して行くことになりますが、英語の場合、動詞を変形して名詞的な表現を作ることが出来ます。例えば不定詞(to動詞)や動名詞(—ing)がそれです。また、特定の動詞では、movementなどのように語尾に—–mentなどをつけて特別な名詞形を持つ単語も存在します。そのほかにspeak (speech),fly(flight)などのように、ある一定の法則らしき条件をもって変化している語がいくつか存在します。これらはいずれも、名詞とその動詞形が違う形を持つ例です。
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