英文を4つの要素で説明すると Ⅲ 目的語について
目的語とは?目的語は動詞の対象。補語が私で目的語はあなた?
目的語と補語は述部にある
これまで述べてきた補語についてのお話は全て
文章の中の述部の中の話です。
もうだいぶ慣れてきたと思いますが、
A young archaeologist wrote a book in 1975.
の文章を解析すると、
⓵A young ②archaeologist /③wrote ④a book ⑤in 1975.
②が主語③が述語動詞となり、⓵②が主部で / 以降の③④⑤が述部です。
補語と目的語についての、このセクションでお話していることは
全て、/ 以降の述部の中身についてです。
⓵②の主部にある⓵の部分は主語である②を説明する修飾語と呼ばれています。
修飾語についてはココでは触れずに飛ばしてください。
目的語は述語動詞の対象
目的語です。英語の目的語は
英語で object O で表されます。
目的語は述部の中にあり、通常述部動詞のすぐ後にきています。
目的語は動詞である述語の対象、すなわち動詞と対を成しているとゆうことです。
補語が主語と密接な関係で、補完の関係であるのに対して、
目的語は、述語と密接な関係があります。
述語である動詞で示される動作の対象となる単語を指し、
述語を補完する関係です。
こちらの例文を見てください。
In 1975, I wrote a essay in French.
(1975年に私はフランス語で本を書いた。)
⓵In 1975, ②I /③wrote ④a essay⑤in French.
復習になりますが、I=a essay は成立しないので
a essay は補語ではありません。
述語動詞 wrote が表す動作の対象となる a essay は目的語です。
主語≠目的語で表すことができます。
これらのことを要約すると
目的語は主語が行う述語動詞の動作の対象となる単語である。
となり、品詞では名詞または代名詞の形で出現します。
主語の動作を完結してくれる
わき役ような存在かもしれません。
主語と目的語は、どちらも名詞か代名詞ですが
主語=目的語になることはなく、常に主語が述語動詞の内容の
動作をしたり、表現された状態を補完する役割を持ちます。
Michel Foucault wrote a book called Discipline and punish in 1975 at the age of 47.
Michel Foucault /wrote ⓵a book called “Discipline and punish” in 1975 at the age of 47.
ミシェル・フーコーは本ではありませんので、⓵は補語ではなく目的語です。
フーコーが書いたのは本であることを補完しているので、⓵は目的語です。
ここでは主語と述語、目的語と補語なる4つの要素の関係について記述してきました。
前置詞の目的語
述語動詞の動作の対象になるのが目的語であることは分かったと思いますが、
目的語には前置詞の対象を確定する目的語があります。
簡単に説明すると、前置詞の後に続く人称代名詞がそれにあたります。
例)I lent a note book to him.
この場合、to him は修飾語句といいます。修飾語については
次のセクションで触れますが、ここでは
to や for などに続く人称代名詞を、前置詞の対象となる目的語であることを覚えておいてください。
目的語と修飾語句
もっと分かりやすい例で説明すると、
例)She loves him.ー彼女は彼を愛しています。
彼女の愛の対象は彼です。love の対象が himであることがわかります。
このよう場合、him は目的語です。
もう一つ、
次の例を見てください。
I read a book.
本は読む対象になりますので、目的語です。
また、
I read him a book. の場合
I read him a book.
him も bookも両方とも readの対象となる目的語です。
同じような内容の意味になる文章でも、
I read a book for him. と表現した場合
I read a book for him.
赤で示した for him は、目的語ではなく
修飾語句と呼ばれます。
この修飾語句のなかでも、この him は、
前置詞 for の対象となる目的語と言われています。
ここで理解できる定理として
人称代名詞が述語動詞の対象となる目的語となる場合、前置詞は必要ない。
以上のように理解できます。
例文を上げると
You made me smile.
例外的に主語が目的語と イコールになる場合がある
もうだいぶ英文法の主語や述語、目的語、補語なる言葉に慣れてきたと思います。
復習になりますが、
主語=補語
述語の対象が目的語で
主語≠目的語の定理が成り立つことが分かった思います。
主語≠目的語の原則はありますが、一つだけ例外があって、
以下の文章のように、○○selfなどの単語が述語動詞の対象となる場合は
例外的に、
主語=目的語が成立する場合があります。
例)Mr.&Mrs. Smith love themselves a lot.
Mr.&Mrs. Smith love themselves a lot.
この場合 themselves は、補語ではなく、
love の対象である目的語ですが、同時に
Mr.&Mrs. Smith=themselves が成立します。
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