そのほかの特殊的な疑問文の形について
疑問文の⓵と②で解説した、Be動詞、助動詞、一般動詞の疑問文や疑問詞のある疑問文の他に、疑問文には3つの特別な形があります。ここでは、この特殊な、選択疑問文や付加疑問と終始疑問の文章について紹介しておきます。
3つの特別な疑問文
Ⅰ 選択疑問文について
選択疑問文とは
選択疑問文とは、英語で(Alternative Question)といわれる文章で、答えを通常2つの選択肢の中から選択して求める場合に使用される表現です。選択疑問文に答えるときは、答えの選択範囲が2つに限定されている性質上、Yes or Noで答えるのではなく、直接答えを言うだけでいいです。
Are you going or not?
答えは
I am not going.
I am going.
読み上げるときのイントネーション
選択疑問文を読み上げる場合、はじめの選択肢(この場合はgoing)のイントネーションを上げて発音し、後の選択肢であるnotのイントネーションは下げて発音します。
Are you going↑ or not→?
Ⅱ 付加疑問について
付加疑問とは
英語で付加疑問は(Tag-Question)といいます。付加疑問は平叙文の後に軽く疑問文を付加して、相手に同意を求める表現を形成します。日本語では「~だよねー」や「~じゃないのかよ」などの表現に和訳できる文章です。付加疑問を作るには、肯定文の後には否定疑問文を、また本文が疑問文の場合は後に肯定文を続けるのが鉄則です。
It is good isn’t it?
(これ、よくない)
Your sister went to Paris for good didn’t she?
(あなたの姉妹はパリに永住したんですよね)
Your sister didn’t go to Paris for good did she?
(あなたの姉妹はパリに永住したわけではないですよね)
付加疑問のつくり方
付加疑問を作るには、先ほど説明した通り、肯定文の後には否定文を、また否定文の後には肯定文を添えればいいだけです。Be動詞や助動詞がある場合は、そのままの否定形、または肯定形を添えます。
一般動詞
一般動詞を伴う文章で付加疑問を作るときは、do does did やその否定形で置き換えて文に続けます。また、付加疑問が否定形になる場合 not は必ず短縮形で表されます。
You eat hamburger don’t you ?
Do you like her don’t you?
読み上げるときのイントネーション
付加疑問の文章を読み上げる際は、通常、最後の単語のイントネーションを上げずに発音しますが、例外として、命令文の付加疑問に対しては、(答えにYseかNoが期待される場合)文末のイントネーションを上げて発音します。
Let’s speak English shall we↑?
修辞疑問について
修辞疑問とは
修辞疑問は英語で(Rhetorical Question)といいます。あまりなじみのない言葉ですが日本語では反語という用法にあたります。形式的には疑問文の形をしていますが、意味は平叙文と同じです。相手に質問するために用いるのではなく、自己の主張を強調するために疑問文の形を用いる用法で、英語独特な表現ではなく、日本語でも同じような表現が存在しています。
Did I say so?
そういわなかったっけ(そういったでしょ)
Who on earth could speak ill of you?
(誰もあなたの悪口を言う人はいません)
読み上げるときのイントネーション
意味は疑問文ではなく、答えを特別求めているわけでもないので、通常読み上げの際も、文末のイントネーションは上げません。
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